残業のテロル

人から貰った個体でつくった構築を披露するブログ

【S9使用構築】襷テテフ+コケコライチュウ

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これといった実績はないが、コケコライチュウ構築のタイプとしては新しいものだと思うので記録として残しておこうと思い公開。

以前に使用していた構築(http://mat-poke.hatenablog.com/entry/2017/11/07/203131)の問題点の改善に努めた。以前の構築を含め、コケコライチュウ構築の多くは初手コケコの選出を非常に読まれやすく、スカーフや襷などでコケコが早い段階で落とされてしまうと一気に不利になってしまうなどの問題点を抱えていた。

そこで初手性能の高い襷テテフでコケコライチュウに対して選出される初手スカーフや地面タイプやミミッキュなどと打ち合い、それらを消耗させてからコケコライチュウを展開して制圧する動きを目指した。

また、クッション兼サイクルカットが可能なソーナンスを起用し、コケコライチュウ構築が後手に回りやすいサイクル構築やトリル展開に対して柔軟に対応できるようにした。そしてこれは対面を重視する構築が重くなりがちなメタグロスに対する強力な駒でもある。

これらの要素に加え、準速ライチュウと最速ミミッキュのS実数値が162、最速テテフのS実数値が161であることを利用することで、苦手とするミミッキュランドロスなどの素早さ判定を自然に行える点に着目。テテフがミミッキュなどと打ち合った後のサイコフィールド下でライチュウを死に出しして上から処理→コケコに引いて脱出→エレキフィールド下のライチュウとコケコで詰めるという動きや、同様のシチュエーションで最速ミミッキュを死に出しして相手のミミッキュをばけの皮を残しながら処理→ミミッキュZとボーマンダで詰めるという動きが可能になった。

 

【個別解説】
◆カプ・コケコ@脱出ボタン

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臆病 159(108)-*-119(108)-127(92)-96(4)-192(196)
10万ボルト 草結び 自然の怒り(⇔リフレクター) 挑発
・HP16n-1
・無振りカバルドン地震を確定耐え
・最速ゲッコウガ抜き

エレキフィールドの始動役。最速を確保しないと困る場面がないと判断したため、素早さを最速ゲッコウガ抜きに抑えて物理耐久と火力に回した。ライチュウボーマンダが討ち漏らしたポケモンに対し最後の削りを行うことも多いため、攻撃技には火力の出る10万ボルトとカバルドンマンムーに刺さる草結びを採用。残り2枠は優秀な削りである自然の怒り、相手の展開を阻害するための挑発を採用した。なお、自然の怒りの枠はリフレクターと入れ替えながら使用していた。ボーマンダの通りが良い構築に対して強力なサポートになる技である。

 

ライチュウ@アロライZ

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控えめ 135-*-70-161(252)-106(4)-162(252)
10万ボルト サイコショック めざ氷 悪巧み
・CS振り切り
・準速

この構築の主役であり、崩しや終盤の抜きを担当する。仮想敵を確実に処理したり被弾回数を抑えるため、今回は素早さではなく火力に補正をかけた。実際この構築においてはエレキフィールドのない状態でライチュウを動かすことは稀なため、素早さに補正をかけないことで困る場面はほとんどなかった。 

 

ボーマンダボーマンダナイト

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陽気 191(164)-171(124)-101(4)-*-102(12)-160(204) → 191-181-151-*-112-182
八つ当たり 地震 身代わり 竜の舞
・A197ランドロスの岩石封じを威嚇込みで身代わりが最高乱数以外耐える
・最速ジャローダ抜き
・ダウンロード対策でB<D

地面の一貫を切りつつクッションにも使う構築唯一のメガ枠。テテフやミミッキュと同時選出して対面的に殴っていく。羽休めが欲しい場面もあったが、それ以上に構築全体で地面打点がなく、地震があることで格段に選出しやすくなるといったメリットがあるため、今回は採用を見送った。

 

カプ・テテフ@気合の襷

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臆病 145-*-95-182(252)-136(4)-161(252)
サイコショック ムーンフォース めざ炎 挑発
・CS振り切り
・最速

この構築のポイントの一つである臆病襷テテフ。コケコライチュウ選出の初手に置いて撃ち合うだけでなく、特性が発動するタイミングや行動順によって相手のミミッキュなどの素早さ判定を行う。また、サイコフィールドを展開することで後発のライチュウミミッキュを動かしやすくするという効果もあるため、相手の選出によっては残しておくだけで意味がある場合も少なくない。あらゆる選出においてポイントになるポケモンであり、このポケモンがいかに仕事ができるかでその試合の勝敗が決まると言っても過言ではない。

 

ミミッキュミミッキュZ

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陽気 131(4)-142(252)-100-*-125-162(252)
シャドークロー じゃれつく 剣の舞 挑発
・AS振り切り
・最速

環境に存在するミミッキュのほとんどが意地っ張りであることを利用し、前述のテテフと合わせて相手のミミッキュを処理する陽気最速ミミッキュ。影撃ちを切った技構成になっているが、サイコフィールド下で動かすことが多く影撃ちがあってもほとんど使わなかったことや、相手のミミッキュギルガルドを考えた結果、シャドークローと挑発を優先した。後述のソーナンスと合わせてサイクルを崩す際に重要となるポケモンでもある。

 

ソーナンス@オボンのみ

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図太い 280(116)-*-121(252)-*-78-71(140)
カウンター ミラーコート アンコール 道連れ
・A197メガメタグロスアイアンヘッドをオボン込みで3発耐える
・オボン調整でHP偶数
・無振りクチート抜き

構築全体で呼びやすい鋼タイプを後出しからキャッチし、サイクルを回させずに処理できる貴重なポケモン。ポリゴン2などをこのポケモンで処理することも多い。この構築は挑発持ちが3体もいるため、後投げされた鋼や数値受けに挑発を入れてソーナンスに引くことで厄介なポケモンを安全に狩ることができる。特にミミッキュのばけの皮+挑発+ソーナンスは非常に相性が良いため、ソーナンスを選出する際にはなるべくミミッキュも選出しておきたい。

 

【選出】
基本はテテフ+コケコ+ライチュウかテテフ+ミミッキュボーマンダをベースに選出し、サイクルを崩しきれないと判断した場合にはミミッキュソーナンスをベースに選出を行う。その他カバ展開には初手ミミッキュクチート入りには初手テテフ。

 

【総括】
既存のコケコライチュウ構築の多くは地面に強いサイクル(ランドロステッカグヤなど)の中に組み入れたり、壁+積みエースの形をとっていることが多いが、それではどうしてもライチュウの選出頻度が激減してしまう(≒採用理由がなくなる、ゲッコウガの処理ルートが乏しくなる)と考え、積極的に選出できる構築を考えた結果このような形に落ち着いた。テテフ+コケコ+ライチュウの組み合わせはおおむね事前に想定していた通りの動きができ多くの試合でイージーウィンできたが、それでもやはり7世代においてサイクルを回せない構築は勝ちにくいので、コケコライチュウを軸に構築を組む場合は火力に優れサイクルに参加可能なポケモンを採用しつつ、この構築のコンセプトである”強引に削ってコケコ+ライチュウを通す”方針で組むのが良いと感じた。

 

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