残業のテロル

人から貰った個体でつくった構築を披露するブログ

【第7回JPNOPEN】コケコライチュウ展開

第7回JPNOPENに参加してきました。
個人の成績としては3-5と振るいませんでしたが、構築を渡した@GGorioが6-2で予選を抜けてくれましたので、今回はその構築を記事として残しておこうと思います。

 

【使用構築】

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@GGorioにコケコライチュウの並びを使った構築を使いたいと相談され、この並びをスタートにして構築を考えていった。JPNOPENの1週間ほど前に中身の異なる2パターンの構築を渡し、当日は個体準備が間に合っていたものを使ってもらったが、私が使ったもう一方もいずれ完成させて公開したいと思う。

コケコライチュウという並びを使用するにあたって最も頭を悩ませたのは、アローラライチュウ(以下ライチュウ)というポケモンの単体性能の低さである。

エレキフィールド下でこそ電気技の威力上昇と素早さ2倍という恩恵を受けることができるが、そのためにはカプ・コケコと同時選出をする必要があり、この時点で地面タイプの一貫ができてしまう。また火力と耐久のいずれも乏しいため、弱点を突いても多くの場合相手を一発で倒すには至らず、逆に弱点ではないタイプ一致技などでも簡単に処理されてしまう点が構築難易度を大幅に上げていた。

そこで目をつけたのがライチュウの持つ豊富な技の種類である。
裏のポケモンを補助するための技構成と持ち物にし、ライチュウ単体でも機能するよう工夫した。その結果必ずしもカプ・コケコとの同時選出をする必要がなくなり選出の幅を広げることができる。

そしてコケコライチュウが地面タイプを強烈に誘うことを逆手にとりミズZを持たせたパルシェンを通すことで、数の多いカバルドンメタグロスが入った構築の多くを崩せることに気がつき、これを採用。パルシェンのストッパーとして耐久に優れるカプ・レヒレアシレーヌなどの水タイプが考えられるが、コケコライチュウと並べることでそれらの選出が抑制され、このパルシェンが止まらない選出を強要しやすい。

以上の並びをベースとしてそこから様々な崩しのパターンを考え、残り3体の枠を補完していった。

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【個別解説】
◆カプ・コケコ@光の粘土

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陽気 165(156)-136(4)-106(4)-*-107(92)-200(252)
ワイルドボルト リフレクター ひかりのかべ 挑発
※当日は陽気→臆病、ワイルドボルト→自然の怒りで使用。

後述のパルシェンやメガ枠を通す上で重要となる壁始動役。
ワイルドボルトは唯一の攻撃技であり自主退場にも使える。
この枠は自然の怒りとの選択。

配分は以下のものを拝借した。

www.evervolition.com

 

ライチュウ@気合の襷

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臆病 135-*-70-147(252)-106(4)-178(252)
猫騙し 10万ボルト サイコキネシス ほっぺすりすり

気合の襷を持たせ先発としての性能を付与したライチュウ。素の素早さが高いためエレキフィールド下であればバシャーモなどのストッパーとしても活用できる。

配分についてはもともとの火力に乏しいため特攻を削ることができず、ライチュウ単体での選出もありうるため最速も切れなかった。

技は相手の襷を潰すなど先発としての性能を高める猫騙し、タイプ一致技である10万ボルトとサイコキネシス、命中安定でダメージを与えながら麻痺を入れることができるほっぺすりすり。ほっぺすりすりした後は後述するゲンガーやガブリアスにつなぐことが多い。

 

パルシェン@ミズZ

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意地 125-161(252)-201(4)-*-65-122(252)
つららばり ロックブラスト ダイビング 殻を破る

この構築のエースであり、いかにこのポケモンを通すかが勝敗に直結する。

パルシェンのミズZとしては真っ先にハイドロポンプが連想されるが、今回はダイビングを採用している。理由としては破った後のZダイビングでHDギルガルドを確定で落とすことができ、それでいて特攻に努力値を割く必要がないため、物理技の威力を維持できる点が挙げられる。また、同様の物理水技であるシェルブレードではH振りギルガルドが乱数(37.5%)になってしまう。

それ以外は普通の技構成、配分である。

 

◆ゲンガー@ゲンガナイト

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臆病 135-*-81(4)-182(252)-95-178(252) → 135-*-101-222-115-200
祟り目 ヘドロ爆弾 催眠術 身代わり

上述のライチュウからつないだりパルシェンが止まりやすい構築に対して選出する。
抜いていくタイプのメガゲンガーのオーソドックスな技構成、配分である。

 

ガブリアス@ドラゴンZ

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陽気 183-182(252)-116(4)-*-105-169(252)
逆鱗 地震 剣の舞 身代わり

ゲンガーと同じくライチュウによる麻痺を利用した身代わり持ち。
後出しされる数値受けを強引に突破するためドラゴンZを持たせた。
この構築で唯一電気の一貫を切ることができる枠でもある。
Zの競合によりパルシェンと同時選出がしにくいため改善の余地あり。

 

テッカグヤ@食べ残し

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臆病 204(252)-*-123-128(4)-121-124(252)
エアスラッシュ やどりぎのたね 身代わり ボディパージ

最後に決まった枠であり、ここまでで厳しいカプ・テテフ入りなどに選出する。
他の5体との相性補完にも優れており、終盤での詰め筋として重宝する。

配分は以下のものを拝借した。

p-q-poke.hatenablog.com

 

【総括】
非常に前のめりな構築だが動きが非常に単純なため、対戦時の思考を極力削ぎ落とした個人的に好みの構築の形に仕上げることができた。次はあくまでライチュウを崩しの軸に据えた構築を考えてみたいと思う。

自分の構築を他人が使って勝ち上がってくれるのは素直に嬉しいが、自分自身は久しく予選抜けから遠ざかっているので何とかしたい。

 

JPNOPENに参加された皆さん、お疲れ様でした。