残業のテロル

人から貰った個体でつくった構築を披露するブログ

【雑記】意識低い人の就職活動

0.はじめに
まず最初に断っておくと、この記事はあくまで個人的な価値観や自身の体験に基づく見解です。そしてこの記事は「自分はどうしても大手に行きたい!自分の能力を活かした仕事に就きたい!」という前向きなモチベーションのある、いわゆる「意識の高い」人向けの文章ではなく、「やりたいことも行きたい業界も特にないけど満足のいく企業に就職したい、就活を終わらせたい」という後ろ向きなモチベーションの、いわゆる「意識の低い」人向けのものであるということをご理解ください。


1.就活はお金と時間がかかるもの
さて、ここからが本題です。就職活動に臨むうえで基本的なこと、例えばSPIや面接の対策については、巷で対策本が出回っていますしここでは割愛します。ここで説明するのは面接を受けに行く企業の選び方についてです。

そもそも就職活動は多くの場合、就活生が自らのお金と時間を使って行うものです。
したがって、長期戦になったり無駄足になることが多ければ当然それだけコストもかかることになります。それでは最初から説明会や面接に行く企業をある程度絞ってしまえばよいというわけですが、この記事ではその絞り方について触れたいと思います。


2.ありがちなこと
私を含め「意識の低い人」の場合、もともと就職活動への関心も低く、自己分析や企業研究をまったく行っていないことが多々あります。あるいは「何となく」どこかの業界に興味がある程度だったりします。

そのような状態で就職活動に入ると、じっくりと考える時間がないにも関わらず、いきなり膨大な量の情報が様々なところから入ってくるようになるので、本当に受ける必要があるのかをまともに吟味しないまま、多くの企業を「とりあえず」で受け始めてしまいます。実際、周りの人たちが忙しく説明会や面接に出向いたりしているのを見れば「とにかくどこでもいいから受けておかないと」というプレッシャーがかかるものです。

実はこの「何となく」とか「とりあえず」という感覚は非常に厄介です。なぜかというと、この「何となく」とか「とりあえず」は実際には「とりわけ行きたいわけではないけど、かといって行かない理由もない」という程度にもかかわらず、一方で非常に流動的な状態でもあるため、上で述べたような就職活動に関する情報や周囲の様子を見ると、いつの間にか「行かないといけない」という錯覚に陥りやすい状態であるためです。


3.何をすべきか
前置きが長くなりましたが、結局このようなタイプの人がすべきことは、
「自分の価値観における明確な最低基準を設定すること」だと思います。

例えば私の場合、その最低基準として設定したのは都内であることでした。
仮に年収が高かったとしても都内でなければすべて却下。または本社が都内であっても全国転勤があればそれも却下。実際にやってみるとわかりますが、これだけでもかなりの企業をふるいにかけることができます。

ちなみにここで注意しないといけないのは、「社風」であるとか「社員の人柄」などは、基準として設定しないという点です。なぜかというと、ホームページなどで謳われているその会社の社風も社員の人柄も、あなたの設定した最低基準を満たすことを保証するものではないからです。もしかしたら上司とは合わない可能性だっておおいにありますし、職場の雰囲気も配属先によって違うはずですから。

また、「年収」についても設定する基準としてはあまりオススメしたくありません。それは会社の業績などによって影響を受けるだけでなく、本人の興味や適性、仕事へのモチベーションと必ずしも一致しないからです。(そもそもあくまで年収にこだわるような人がこの記事を読むとは思っていませんが。)

もちろん勤務地以外にもいろいろあるとは思いますが、基準を決めるうえで重要なのはそれが「物理的な基準であること」と「今後も大きく変わらないこと」です。


4.あとは実践あるのみ
ここまで決まったら、あとはどんどん数をこなしましょう。説明会などに参加しながら、その中で本命の企業を決めればいいと思います。就職活動の状況に応じて最低基準を増やしてみたり、あるいは自分でも気づいていなかったような希望が見つかって、もとの基準と優先順位が入れ替わったりすることもあるかもしれません。この辺は実際に数をこなしてみないと見えてこないことも多いので、どんなにやる気が起きなくても気になる企業のイベントにはなるべく積極的に足を運んだ方がよいと思います。これを繰り返していき、意中の企業から内定が出れば、めでたく就職活動は終了です。お疲れ様でした。


5.最後に
いろいろ書きましたが、それでも就活はクソゲーです。肉体的にも精神的にも、しんどくなることはいくらでもあります。しかし一方で自分という人間を知る良い機会でもあります。この記事を読んだ人に、考えるきっかけやヒントを与えることができたのであれば、これに勝る喜びはありません。ぜひ納得のいく就職活動にしてください。

それでは、ご武運を。