【第7回ABC】メガミミロップスタン結
第7回ABCに参加してきました。
予選を5-0の全勝で突破し準決勝まで駒を進めましたが、ここで敗北。
3位決定戦で勝利し、結果的には3位で終わりました。
例によって優勝は逃したものの、
全体の戦績では7-1と悪くない結果だったのではないかと思います。
特に今回は大きなミスなく立ち回れたことと、
完成度の高い(と思っている)構築で結果を残せたことが何より嬉しいです。
【使用構築】
今回もメガミミロップを軸にした構築で参加しました。
前回のメガミミロップスタンをさらに煮詰めた構築で、
HBメガサーナイトの記事と半分くらい内容が被りますが、
一つの完成形としてその内容もまとめて載せておきます。
以下、採用順での説明です。
陽気 141(4)-128(252)-104-*-116-172(252) → 141-188-114-*-116-205
猫騙し 恩返し 飛び膝蹴り 身代わり
S135と肝っ玉により、多くの厄介な相手に対して上から殴れる1枚目のメガ枠。
前回は冷凍パンチを採用していたが、
冷凍パンチを撃つ相手に対しては他で対処することが多く、
それ以上に補助技で機能停止を狙ってくる低速ポケモンへの
アドバンテージが魅力的だったため冷凍パンチ→身代わりに変更。
マリルリやギルガルドに対して様子見ができたり
非常に多くの場面で有効だったため、この変更は正解だった。
また、このポケモンがいるおかげで後述する裏選出を
非常に通しやすくなるという点も見逃せない。
◆ボルトロス@オボン
図太い 184(236)-*-132(236)-145(4)-100-135(32)
ボルトチェンジ めざ氷 草結び 電磁波
ラティオスから変更。
図太いオボンのテンプレの配分を拝借。
キノガッサに対して先制できるよう、Sに少し振っている。
格闘技への耐性と地面技を無効にできる点に加え、
前回の構築で重くなりがちだった、
スイクンやファイアローに強い点を評価しての採用。
草結びはカバルドンやマンムーへの打点であり、
水タイプに対して居座るために必要な技。
主な役割は後出しからボルトチェンジで
ミミロップやガブリアスを無傷で降臨させること。
◆ヒードラン@残飯
臆病 193(212)-*-126-150-132(44)-141(252)
噴煙 ラスターカノン 挑発 身代わり
上2体で処理が難しいハイパーボイス持ちに対する回答。
構築全体で重いクチートにある程度戦える駒でもある。
逆にこれ以外の用途で選出することはほとんどない。
前回の技構成ではフェアリーに対する明確な打点がなかったため、
守る→ラスターカノンに変更した。
臆病の理由は上から挑発を撃てる相手を増やすためと、キノガッサ意識。
控え目 175(252)-*-108(180)-169(72)-136(4)-100 → 175-*-108-213-156-120
ハイパーボイス サイコショック めざ炎 挑発
メガバシャーモの補正ありフレアドライブを確定耐え
メガギャラドスの補正あり1積み滝登りを確定耐え
メガゲンガーの無補正ヘドロ爆弾を確定耐え
化身ボルトロスの珠10万ボルトを高乱数2耐え
霊獣ランドロスの補正あり地震を威嚇トレースで高乱数2耐え
ナットレイの補正ありアイアンヘッドを確定耐え
ハイパーボイスでH振りメガギャラドスを中乱数1発
サイコショックでメガバシャーモを確定1発
ミミロップの選出が難しい場合の2枚目のメガ枠であり、
ガブリアスとスイクンを加えた裏選出の要となるポケモン。
前回記事の配分でSに振っていた努力値をBに回すことで、
先発で霊獣ランドロスと対面した際に
威嚇トレース込みでほぼ確実に殴り勝つことができる。
こちらのサーナイトへの回答として
ほぼ確実に選出されるナットレイに対しても、
ハイパーボイス+めざ炎で処理することが可能。
カバルドン入りやクレッフィ入りに対しても先発させやすく害悪にも強い。
威嚇持ち+ナットレイの組み合わせによって
サイクルを回すような構築に対して非常に刺さるので、
相手のサイクル戦に付き合うことなく立ち回ることができる。
◆ガブリアス@拘りスカーフ
意地 183-200(252)-116(4)-*-105-154(252)
逆鱗 地震 ストーンエッジ 寝言
前回は襷での採用だったが、後投げしたい場面が多いため持ち物をスカーフに変更。
今回は後半のフィニッシャーとしての役割も重要だったため、
火力に優れる意地っ張り個体での採用となっている。
寝言はゲンガーやキノガッサの催眠に対して無抵抗にならないための採用。
このポケモンを選出した場合は、
どうやってこのポケモンの一貫をつくるかを念頭に置いて立ち回る。
図太い 207(252)-*-183(252)-110-135-106(4)
波乗り 冷凍ビーム 毒々 リフレクター
主にガルーラ・ガブリアス・マリルリに対するクッションとして選出する。
ガルーラの身代わりを破壊するために熱湯ではなく波乗りを採用。
この構築ではガルーラなどの氷技に後出しするタイミングがないため、
凍結するリスクへのケアも薄くして技の威力を重視した。
リフレクターは剣の舞や役割集中に対して強くなるだけでなく、
後続のサーナイトやガブリアスの行動保証を強化できる。
【選出パターン】
ミミロップ・ボルトロス・ガブリアス
ミミロップ・ボルトロス・ヒードラン
サーナイト・ガブリアス・スイクン
サーナイト・ヒードラン・スイクン
ボルトロス・スイクン・ミミロップ or サーナイト
【総括】
基本的な選出パターンでほとんどの構築に対応でき、非常に使いやすい構築だった。
メガミミロップ入りでこれ以上の構築は、自分にはつくれないと思う。
最後に、運営の皆さん、参加された皆さん、お疲れ様でした。
【単体考察】続・HBメガサーナイト
だいぶ遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
2016年も当ブログをよろしくお願いします。
前回のHBメガサーナイトについて並びを考え、実際に回して煮詰めてみました。
控え目 175(252)-*-108(180)-169(72)-136(4)-100 → 175-*-108-213-156-120
ハイパーボイス サイコショック めざ炎 挑発
メガバシャーモの補正ありフレアドライブを確定耐え
メガギャラドスの補正あり1積み滝登りを確定耐え
メガゲンガーの無補正ヘドロ爆弾を確定耐え
化身ボルトロスの珠10万ボルトを高乱数2耐え
霊獣ランドロスの補正あり地震を威嚇トレースで高乱数2耐え
ナットレイの補正ありアイアンヘッドを確定耐え
ハイパーボイスでH振りメガギャラドスを中乱数1発
サイコショックでメガバシャーモを確定1発
前回記事の配分でSに振っていた努力値をBに回すことで、
先発で霊獣ランドロスと対面した際に
鉢巻を除いてほぼ確実に殴り勝つことができる。
サーナイトへの回答として
ほぼ確実に選出されるナットレイに対しても、
ハイパーボイス+めざ炎で処理することが可能。
威嚇持ち+ナットレイの組み合わせによって
サイクルを回すような構築に対して非常に刺さるので、
相手のサイクル戦に付き合うことなく立ち回ることができる。
◆ガブリアス@拘りスカーフ
意地 183-200(252)-116(4)-*-105-154(252)
逆鱗 地震 ストーンエッジ 寝言
普通のスカーフガブリアス。
最終的にはこのポケモンの一貫をつくることを念頭に立ち回る。
寝言はゲンガーやキノガッサの催眠に対して無抵抗にならないための採用。
図太い 207(252)-*-183(252)-110-135-106(4)
波乗り 冷凍ビーム 毒々 リフレクター
ガルーラの身代わりを破壊するために熱湯ではなく波乗りを採用。
今回はガルーラの氷技に後出しするタイミングがないので
氷技を食らって凍結するリスクへのケアも薄くしている。
リフレクターは役割集中に対して強くなるだけでなく、
後続のサーナイトやガブリアスに行動保証を付与することにもつながる。
立ち回りとしてはサーナイトを初手に置き、
無抵抗に倒されてしまうような相手でなければ強気に居座り、
ガルーラやマリルリに対してはスイクンを後投げして
ゴツメダメージを稼いだり後続のためのリフレクターを張る。
最終的に死に出しからガブリアスを降臨させて〆るのが理想。
残りについては地面技やフェアリーへの耐性を確保しつつ、
先発に威嚇持ちなどを誘うように組むと良いかもしれない。
【追記】関連記事
【単体考察】HBメガサーナイト
【雑記】自分用立ち回りメモ
珍しくレートに潜ってぼちぼち対戦をこなしているが、
ここのところプレイングに起因する負けが非常に多く、
戒めの意味を込めて自分にありがちなミスの傾向を記しておくことにした。
1.選出時と実際の立ち回りでの方針のブレ
AでA'、BでB'、CでC'を倒すことを想定して選出を行ったにも関わらず、
相手の立ち回りや試合展開によって当初想定していた方針がブレる。
もちろん相手の駒がこちらの想定していない型や配分だった場合であったり、
急所や追加効果によってそのような立ち回りを強いられることもあるが、
上記に該当しない場合は立ち回りの方針のブレがそのまま敗因になることが多い。
毎ターン大まかな試合のアウトラインを描くよう心掛け、
分かっている情報から何をどのように処理するか整理するようにしたい。
2.ダメージ感覚の欠如に起因する判断ミス
ミミロップを使っていて感じたことだが、
このポケモンは猫+何かでどこまでのラインを縛れるか
ある程度正確に把握しておかないと判断ミスを犯しやすい。
特に猫+恩返しでどこまで処理できるか把握しておくことは非常に重要で、
これは飛び膝を選択する回数を減らすことにもつながる。
飛び膝を選択する必要のない相手に対して飛び膝を選択し、
外した挙句に相手の技を被弾して倒されるのは明らかな判断ミスである。
ミミロップに限らず高火力の一致技で相手を縛るポケモンを扱う場合は、
命中安定技で安全に上から処理できるのはどこまでの耐久指数なのか、
念入りにダメージ計算を行い、頭に入れておく必要がある。
3.数値受けに依存した立ち回り
交代読み交代などによってノーリスクで不利対面をつくられたり
一度でも強力な積み技や身代わりを許してしまったりすると、
そのまま試合を決められてしまうことも少なくない。
低速で数値受けできるポケモンは安定感があり扱いやすい反面、
このような状況に陥りやすいため特に注意が必要である。
対面で不利になるようなポケモンを多く入れすぎないこと、
タイプ相性から行動保証が得られるポケモンを起用したり、
決定力のあるポケモンをやや耐久寄りの配分にし
後出しから強引に処理できるようにするなどの工夫をすることで、
ある程度こういった状況は防ぐことができるはず。
もっとあるかもしれないけど、いま思いつくのはこんな感じ。
何とかしたい。
【単体考察】チョッキジバコイル
ジバコイル@チョッキ
特性:アナライズ
ボルトチェンジ・ラスターカノン・めざ炎・自由枠
ひかえめ 175(236)-*-138(20)-187(160)-120(76)-82(16)
腹太鼓マリルリのアクアジェットを確定耐え、
メガネニンフィアのめざ地確定耐えとハイボ確定4発、
無振りバンギラス抜きを確保し残りをCに回した。
もともとは前回の記事のヒードランの枠に入っていたポケモン。
特殊全般への後投げがしやすく比較的事故も少ないため使用感は悪くなかったが、
相手の地面タイプへの交代が明らかなときには択が発生したり、
鬼の交代読みを強いられるのがつらかったので解雇。
アナライズボルチェンからミミロップか
スカーフラティの圏内に入れてうんたん、みたいな。
【第6回ABC】メガミミロップスタン
お久しぶりです。第6回AeroBlastCupに参加してきました。
今回はメガミミロップを軸にした構築です。
【PT概要】
ラティオス@スカーフ
流星群・サイコキネシス・波乗り・トリック
ヒードラン@残飯
噴煙・毒・身代わり・守る
サーナイト@ナイト
ハイパーボイス・サイコショック・めざ炎・挑発
S135と肝っ玉という優秀な特性をもつ
メガミミロップに注目し、そこから構築をスタートした。
このポケモンを動かす上で障害となるファイアローや
ハイパーボイスを武器とするフェアリーに強いヒードラン、
地面の一貫性を切りゲンガーや格闘を上から縛れる
スカーフラティオスを入れ選出の一つのパターンとしている。
この並びにメガサーナイトを軸として
ガブリアスとスイクンからなる裏選出を加え、
全体的に種族値が高く攻撃的なスタン構築となった。
【個別解説】
◆ラティオス
臆病CS 155-*-101-182-130-178
普通のスカーフラティオスであり、この構築の地雷。
初手の偶発的な対面で強気に突っ張るゲンガーや
バシャーモを返り討ちにすることができる。
スカーフなら素早さを削るという選択肢もあるが、
スカーフを失った後でもゲンガーやラティアスに対して
強気に居座ることができるメリットがあるため、今回は最速での採用とした。
(実際に同速を制して勝った試合もあった。)
技は最大火力の流星群、ゲンガーや格闘に対する有効打となるサイキネ、
炎や地面に対する打点となる波乗り、相手の展開を阻止し起点をつくるトリック。
臆病 193-*-126-150-132-141
この構築の裏のエース。
上手く身代わりを残すことで相手の後続にも毒を入れ、
本来突破できない相手を突破したり後続の圏内に入れることができる。
特にメガミミロップとの相性が非常に良好で、
相手が先発ミミロップを警戒するとヒードランに弱い駒が初手にきやすくなり、
結果として比較的容易に毒まものパターンに嵌めることができる。
配分は臆病毒まもドランのテンプレを拝借。
技は唯一の攻撃技であり火傷の追加効果を狙える噴煙、
低速な数値受けを消耗させる毒、
身代わりと守るは毒のダメージと残飯の回復量を稼ぐだけでなく、
壁やトリックルームを切らすための時間稼ぎとしても重宝する。
陽気AS 141-128-104-*-116-172 → 141-188-114-*-116-205
構築のコンセプトであり、要となるポケモン。
猫騙しと絡めることで多くの高速アタッカーを
上から安全に処理することができるだけでなく、
選出画面にいるだけで相手の選出に対する圧力にもなる。
見た目に反して耐久もそれなりにあるので等倍の技に対しては
ある程度強気に突っ張ることができるが無理は禁物。
猫騙しの存在と高い素早さから
場に出せばある程度仕事はできるので、
雑に扱わず余裕をもったHP管理が重要となる。
技は襷を潰したりメガ進化するターンの初速をカバーするなど、
多くの用途で選択できる猫騙し、命中安定のメインウェポンである恩返し、
最大火力の飛び膝蹴り、ガブリアスやボーマンダを処理するための冷凍パンチ。
控え目 159-*-85-187-135-123 → 159-*-85-231-155-143
裏選出のメガ枠。
クレッフィ入りやカバルドン入りの構築に対してはこちらを選出する。
一応の受けループ対策枠でもある。
主に特殊技主体のポケモンと撃ち合ってもらう。
また、表選出では対処が難しいローブシンなど耐久に優れる格闘を
迅速に処理する役割も担っている。
配分は特攻に全振り、メガ進化前で準速キノガッサ、
メガ進化後で準速ガルーラを抜けるラインまで素早さを上げ、残りはHP。
技はメインウェポンのハイパーボイス、
毒タイプやラッキー等への打点となるサイコショック、
裏選出での対処が難しいナットレイに対して撃つめざ炎、
クレッフィやカバルドンによる展開を阻止するための挑発。
陽気AS 183-182-116-*-105-169
相手の積みアタッカーに対するストッパー。
技を固定されたラティオスや後述するスイクンが素眠り状態になった後で
相手の積み技を許してもリカバリーできるよう今回は襷を持たせ、
技についてもオーソドックスかつ単体性能が最も高くなるものを採用している。
構築全体で電気技を受けづらいため、
ラティオスのトリックで電気技を固定させ、
ガブリアス後出しから切り返すといった立ち回りで対処することもある。
◆スイクン
図太い 207-*-179-110-135-110
安定した数値を誇るゴツメ枠であり、技と配分は有名な方のものを拝借。
主にガルーラやガブリアスなどに対して後投げし、
ラティオスやヒードランと組み合わせながらサイクルを回す。
眠るを持つことで相手の状態異常技(特に毒)に怯える必要がなくなるのは大きい。
過去作が解禁された後なら毒のスペースを絶対零度にしてもいいかもしれない。
【総括】
予選2-2からのジャンケンで敗北、前回・前々回のように決勝進出とはならなかった。
ここぞという試合でことごとく致命的なプレミをしたのが非常に悔やまれる。
構築自体は使っていてなかなか面白かったので、もう少し煮詰めてみたい。
今回も様々な人と交流でき、非常に楽しいオフでした。
運営の皆さん、参加されたみなさん、お疲れ様でした。
【追記】改良版